マルチファンクションI/Oボードの利用方法
パソコンから操作する
マルチファンクションI/Oボードを利用することで、パソコンから、LED、各種センサ、ロータリーエンコーダ、リレーなど、様々な回路を制御することができます。
マルチファンクションI/Oボードの活用例
ホストとなるパソコンから制御を行う場合、ホスト上で動作するアプリケーションソフトウェアを作成してください。ボード上のマイコンには、あらかじめ制御用のプログラム(
システムファームと呼びます)が、書き込まれていますので、お客様は作成したソフトウェアから付属のライブラリ(
TWBライブラリと呼びます)のAPI関数を呼び出すだけでハードウェアの制御が可能になります。
システムファームの動作イメージ
パソコン用のアプリケーションソフトウェアを開発するためのツールとしては、以下のものがご利用いただけます。パソコン用の各種サンプルプログラムは
サポートページでご案内しています。
サンプル・プログラムのサポート状況 |
Visual C#® 2005 以降(Express Edition も含む)
Visual C++® 2005 以降(Express Edition も含む)
Visual Basic® 2005 以降(Express Edition も含む)
Visual Basic for Applications® (Microsoft Office® 2000 以降)
LabVIEW 7.0 以降 |
古いバージョンをお使いの方は
こちらからお問い合わせください
機能を追加する(ユーザーファームを開発する)
マルチファンクションI/Oボードに用意されている
アタッチメントファームという仕組みは、このような場合に便利です。アタッチメントファームはマイコンのRAM上で実行される小さなプログラムで、必要に応じてホストパソコンからダウンロードすることができます。下の図はアタッチメントファームを用いて、ユーザー独自のコマンド処理ルーチン(コマンドハンドラ)を追加した場合のイメージです。
アタッチメントファームの動作イメージ
アタッチメントファームも含めて、ユーザーが作成するマイコン用のプログラムを
ユーザーファームと呼んでいます。ユーザーファームの開発はC言語(または、アセンブラ)で行う必要があり、下の開発環境とツールが必要になります。
コンパイラおよび統合開発環境 |
YellowIDE (YCH8) |
デバッガ |
イエロースコープ (YSH8) |
デバッグ用通信ケーブル |
M3069デバッグ用シリアルケーブル |
すでに、製品版の「YellowIDE」と「イエロースコープ」をご利用の場合、そのままユーザーファームの開発にご使用いただけます。
「YellowIDE」と「イエロースコープ」をお持ちで無いお客様は、体験版を
株式会社エル・アンド・エフの以下のページから無償でダウンロードできますので、まずはそちらでプログラミングをお試しください。
自律動作で使用する(ユーザーファームを開発する)
パソコンからのコマンドに応答するような使用方法以外に、ボード単体で自律的に動作させることもできます。この場合も、機能を追加する場合と同様に、マイコン用のプログラム(
ユーザーファーム)を作成します。
ユーザーファームからは、
システムファームが提供するユーティリティ関数(
サービス関数と呼びます)を利用できますので、比較的簡単に開発を進めることができます。特にLANインタフェース製品(『LANM3069』/『LANM3069-S』/『LANM3069-SL』)では、システムファームが、ネットワーク設定を肩代わりし、すぐに使えるネットワークライブラリを提供しますので、スムーズにアプリケーション開発を開始できます。
自律動作で使用する場合も、必要な際にはホストパソコンと接続し、通信を行うことが可能です。
ユーザーファームの動作イメージ
自律動作のためのユーザーファームを開発する場合も、上記、「
機能を追加する」であげた開発環境とツールが必要になります。
Visual C#, Visual C++, Visual Basic および Visual Basic for Applications は、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における商標または登録商標です。
LabVIEWは、National Instruments Corporationの商標です。
YellowIDE 、 イエロースコープは株式会社エル・アンド・エフの製品です。
Adobe Reader は、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。